2023年読むべき漫画 海外市場ランキング Top10 「世界中のポップカルチャーが!」

漫画


海外大手アニメサイトで、「今年読むべき漫画」の一覧がつい先日掲載されました。掲載された一覧を見ると、熱血スポ根やホラー、ミステリー、青春ラブストーリー、良質なファンタジーなどそのジャンルは多岐にわたり1つのジャンルに偏ることなく比較的バランスよく選出されてます。中にはtwitter発や「小説家になろう」発の漫画など口コミから広がった作品も!

この中では「君は放課後インソムニア」が今年2023年春アニメとしてすでに放送されています。「シャドーハウス」はもう少し前の2021/2022年にアニメ化。また、海外でもおすすめの珠玉の作品ばかりということもあり、これからアニメが放送予定の作品もいくつかありました。

  • 「薬屋のひとりごと」 2023年度中と発表されてます
  • 「葬送のフリーレン」 2023年秋 放送予定
  • 「ダンジョン飯」 2024年冬 放送予定
  • 「メダリスト」「とんがり帽子のアトリエ」もアニメ化が決定してますが時期は未定です。


以下15冊の漫画については記事の掲載順で載せ、青枠内にはあくまでも筆者の個人的な感想、そしてその下に海外読者からの感想もまとめてみました。(*ネタバレなし)

参考元 

魔王を倒した勇者一行の「その後」というありそうであまりなかった設定がユニーク。主人公の見た目は少女だが実際はエルフ族の魔法使い、フリーレン。悠久の時の流れの中に生きる彼女の視点から語られる物語の世界観と絵柄がマッチした大人向けのファンタジーという印象。
心情を丁寧に描いた作品で、派手なアクションなどはない、読んでてじんわりとした切なさや面白みを感じる。

  • 海外の反応
    「待ちに待ったアニメ化! わーい! 素晴らしいから漫画もぜひ読んで!これは喪失、悲しみ、そして成長の物語でとっても心に響く。 魅力的なファンタジーと共感できるキャラのいる魔法の世界。登場人物らは生き生きと驚異的でテーマはただただ美しい。 他の物語では再現できないユニークな体験。」

「小説家になろう」発。中華風の世界で好奇心旺盛な薬師の少女猫猫(マオマオ)が、持ち前の知識で謎を解決していく歴史風ミステリー。恋愛要素も絡んでくるが軽め。王道展開で安心して読め、絵柄の綺麗さやキャラの魅力で面白さは倍増。マオマオの表情が・・・。

  • 海外の反応
    「宮中での陰謀に満ちた奥深い世界を、軽快なタッチで丁寧に紐解いていく珠玉の漫画だ。 登場人物らは愛らしく、全員が共感できるような動機を持ってる。普段漫画をあまり読まない人にもあるいは熱心な漫画読者にもおすすめ。」

幽霊肯定派の女子校生・綾瀬桃と、同級生の怪奇現象オタク・オカルト君と言う2人を軸に物語が進む。オカルトも超常現象もバトルもクスッと笑える設定が盛りすぎなほどいろいろあるが、会話の良さやテンポ良く進むストーリーのおかげで頭を空にして楽しめる。

  • 海外の反応
    「日本のホラー、アメリカのエイリアン映画、古代の精霊、巨大ロボットなど、世界中のポップカルチャーの象徴的な要素を取り入れた、アクションマンガとロマンティックコメディが融合した作品。ペースとコメディーは完璧なタイミングだし、速すぎたり退屈すぎたりすることなく、十分に楽しませて驚かせてもらってるよ。どの章も素晴らしい!」

魔法使いに憧れる村の少女・ココが主人公。ハリーポッターが好きな方なら気にいるような王道系ファンタジー。洋書っぽい絵柄が、世界観によく合っている。ダークな展開はあるが、美しい魔法陣などは見ているだけで楽しい。作者は元イラストレーターとのことで、絵が綺麗。

  • 海外の反応
    「素晴らしいキャラ、美しいアート、複雑で興味深い世界があり、私のお気に入り。ペンとインクで描く魔法陣は、つねに各キャラの創造性を最大限に引き出してる。 とても愛らしくて読むのが楽しいので、お勧めしないわけにはいかないわ。」

母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一を軸に物語が展開する。ドロドロしてねっとり絡みつくような雰囲気で、会話でというよりは絵で語るような漫画。背徳感と狂気をうまくホラーに昇華した作品。
主人公の母親は一見美人で魅力的だが、彼女の内にはらむ息子への偏愛がどんどん恐ろしいものに感じられてくる。怖いもの見たさでついページが進んでしまう。

  • 海外の反応
    「表情の描き方は、まるで本物の人間を見ているかのような恐怖を感じさせる。ストーリー展開や胸が張り裂けるような映像に何度か声を出して息を呑んだが、こんなこと経験したことのないことだったよ。精神を病んだ家族と世代間のトラウマを描いた最高のマンガだな。 憂鬱で衝撃的なんだけど、信じられないほど現実的。心理的なスリラーに興味がある人にはお勧めしたい。」

主人公はバドミントン部に所属する猪股大喜(いのまたたいき)。彼は女子バスケ部の先輩・鹿野千夏(かのちなつ)に片想いしている、という王道のピュアな青春スポコンラブストーリー。

  • 海外の反応
    「スポーツ× 恋愛の漫画。スポーツ漫画としては、何かや誰かに献身することの成功と失敗について丁寧に描かれてる。だから万人受けする漫画で一般の読者にも魅力的だと思う。 キャラそれぞれに独自の葛藤と成長がみられるよ。」

『おやすみプンプン』の浅野いにお氏最新作! 3.11を連想させる大きな円盤が空に浮かぶ世界で、最初は2人の女子高生の日常が描かれる。とくに人物の絵柄がユニーク。
ディストピアのような世界でも日常は続いていくが、そこには社会風刺的なメタファーが散りばめられてる。

  • 海外の反応
    「これは傑作だ。ユニークなアートスタイルと余韻が長く残る魅力的なストーリーと愛らしいキャラの読後感。感動的な青春ストーリーを織り込みながらも、複雑で考えさせられる問題 (戦争、政治、人類など) にも触れている。 登場人物はリアルだし感情移入しやすいわ。アートワークは息をのむほど素晴らしく、複雑なディテールと独特のスタイルで、物語の世界に引き込まれてしまう。」

過疎地の田舎を舞台に、2人の少年よしきと光の友情とも執着とも恋愛ともつかない関係を軸に物語は進む。よしきが光だと思っていたものは別の“ナニカ”にすり替わっていた。
田舎特有の夏の風物詩である虫の声の描写などまるで映画のよう。ホラー強め。
少しボーイズラブ的な要素があるが、舞台設定に違和感なく馴染んでいるので、ゾワリとする不気味さの中にも妖しい官能的な魅力がある。大きな謎を抱えたままストーリーが進むので、どんどん話に惹きこまれていく。

  • 海外の反応
    「普段BLを読まない方にもオススメできるホラー作品だわ。 アートは美しく、詳細で緻密で、小さな町の夏に巣食うあらゆる腐敗や衰退的な雰囲気にどっぷり浸れる。 光の体がナニカに入れ替わったとき、ヨシキはどうする?… 恋愛より先に恐怖がくるけど、光の喪失がヨシキにどれほど残酷か、胸が張り裂けるような感情が湧いてくる。」

夢破れた青年・司と、見放された少女・いのりがフィギュアスケートで世界を目指す漫画。フィギュアを知らなくても丁寧に解説してくれるので分かりやすい。熱血系スポ根で、ちょっとしたギャグが楽しい。

  • 海外の反応
    「最高のマンガだ。魅力的なキャラ、フィギュアスケートにまつわる現実的な描写、心温まるコメディ、そして一か八かの勝負が絶妙なバランスをとっている。 芸術性もすごい。氷の破片が飛び散り、ドレスがキラキラと揺れ、虫がリアルにうごめき、いのりが面白い顔をするなど、それら全てが楽しい」

実際の落語家が監修についており、「昭和元禄落語心中」が好きな方ならこの漫画も気にいるような面白さ。女子高生の主人公、あかねがとにかく魅力的で、落語家を目指す彼女をいつの間にか応援したくなる。

  • 海外の反応
    「バトルのないバトル漫画。主人公が女性で、あかねは揺るぎない自信と謙虚な態度でとてもユニークな存在。あかねが課題を克服するのを見るのはとても満足感があるな。 落語と呼ばれる日本の物語芸術に焦点を当ててるから、アニメ化して声優が加わるとさらに良くなるだろうけど、漫画で読む価値は十分にあるよ。」

pixiv&twitter発。誘拐された少女と誘拐犯の関係を肯定的に描いた話題作。設定が奇抜なだけという漫画でなく、可愛らしい絵柄に心情面が丁寧に描かれているので設定も割とすんなりと受け入れられる。誘拐犯の青年の背景や2人の行く末がどうなるか気になる始まり。

  • 海外の反応
    「この漫画はストックホルム症候群やストーカー、恋愛を描いた漫画じゃない。児童虐待は僕にとって非常にセンシティブなテーマだから、注意深くこのテーマを扱う漫画家に衝撃を受けた。「これは道徳的には良くないことだ。でもとりあえずこの話の続きが見たい。」という気持ちは常に湧いてくる。
    最初、彼らの動機は謎に包まれてる。それが徐々に明らかになり、人間ドラマが展開していく。健全な絆を知らないこの 2 人が成長し、壊れ、そして再び成長していく様子を見ていくことになるだろう。」

妹を救うためダンジョンを探索する冒険者・ライオス一行。ゲームっぽい懐かしのRPG的要素と料理漫画の要素が組み合わさった世界観。
作者の発想の豊かさが凄い。巻が進むごとに面白さが増していく。小ネタ的なうんちくが少し知的なワクワクする面白さを喚起する。

  • 海外の反応
    「料理をモチーフにした軽快なダンジョン探索と見せかけて、非常に濃厚な体験を提供してくれるこの漫画。 魅力的かつ現実的なスタイルは、ユーモアとともに登場人物のドラマと、人生や俺らの周りの世界についての驚くほど深い洞察を難なく混ぜ合わせてる。それも非凡なやり方で。
    比喩や多くの創造性が駆使され、アートは素晴らしいしジョークも面白い。」

絵柄からはそういう雰囲気はみじんもかんじられないが、人によっては太宰治の「人間失格」を想起させるかもしれない。救いのない展開と閉鎖的な田舎の雰囲気に、細かい心理描写。そこに男女の関係が絡みさらにドロドロした雰囲気を醸し出す。

  • 海外の反応
    「寂れた死んだ街についての暗い物語。ああ、そこには人々が住んでるけど何の希望も野心もなく、意味のない人生を送ってる。この場所に突然現れたアイドルと男子高校生の出会いから始まる。 彼女は何をするのでしょうか? 彼女は彼に心中するよう頼む。 この物語は最初から、暗い、ほぼタブーな話題やテーマを取り上げてるんだけど物語が進むごとにさらに暗くなり、町の住人らの歪んでるさまを見せつけられる。
    本当に絶望の物語だけど、その絶望と闘いたい人に読んでほしい物語。」

顔のない一族「シャドー」の1人、ケイトとその“顔”として仕える世話係の「生き人形」のうちの1人エミリコらを中心に、大勢の謎に包まれた登場人物が出てくる。中世の西欧のようなゴシック的な舞台で絵柄は可愛らしいが、ダークで不気味なミステリー。「約束のネバーランド」の最初の頃を想起させる。いたるところに張り巡らされた伏線と緊張感のある展開で謎が多く先が気になる。

  • 海外の反応
    「コンセプトがとてもユニークで、謎も奥が深い。 邸宅、シャドー、生き人形についての世界観の中で、謎が少しずつ明かされながらすべてがゆっくりと構築されていく様は興味深い。物語にはミステリーに加えて、登場人物らの成長も含まれてる。」

不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキの春ピュアラブストーリー。ほのぼのとした優しい世界で、とにかく甘酸っぱい恋愛が味わえる。

  • 海外の反応
    「まず最初に気づくのは、絵が美しいということ。視覚的な魔法がこの漫画の魅力だし癒し系の雰囲気を増している。優しさや思いやりに満ちていて2人がゆっくりと自分の殻から抜け出し、親密になっていくのを見るのはとても楽しい。単なる思春期のメロドラマとは違う恋愛が素晴らしい。互いの弱さを共有し、互いを高めようとする2人。」

海外「東アジアの皆の心に思い出を作った」2023年5月漫画売上ランキング

弟の漫画コレクション海外反応「あの漫画はハリーポッターに似てるよ」

海外「えっ、マーベルはどこ??」『2022全米で人気漫画トップ10』大半が日本の漫画

——————

いかがでしたでしょうか。普段は自分からあまり読まないジャンルも読んでみると意外に面白いという漫画も結構あり興味は尽きません ;)

コメント

タイトルとURLをコピーしました