日本では先日8月11日に公開されたワーナー・ブラザース映画「バービー」。各国で興行収入トップを独占。あの大ヒット映画「スーパーマリオ」よりも早い時期に興収10億ドル(約1400億円)を突破し、話題となっています。
ワーナー・ブラザース本社から8/6にアナウンスがありましたので、要点を以下にまとめると、
映画の「バービー」が全世界で興行収入10億ドルを突破。
ワーナー・ブラザース映画の「バービー」は勢いが衰える兆しがなく、北米およびほとんどの国際市場での公開からわずか17日で、週末にかけて10億ドルの大台を突破し、記録的な興行収入を挙げた。 全世界で10億3150万ドル、内訳は国内劇場からの収入が4億5940万ドル、海外からの収入が5億7210万ドル。
とのことで、本国アメリカで世界興収の約半分を叩き出しており、アメリカのboxofficeをチェックしてみますと公開されて現在まで約ひと月経つにもかかわらず未だ興収1位をキープ中。
なぜここまでアメリカで受けているのか、考えられる理由の1つとして同時期に公開された映画「オッペンハイマー」の“ユニバーサルピクチャーズ” vs「バービー」の“ワーナー・ブラザース” 対決という意味合いで、イベント的にファンの間で盛り上がったとの見方もあるようです。また、同じように「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督 vs 「バービー」のグレタ監督という対決でも注目されました。
また、ワーナーからの発表には以下のような言葉も含まれており、
配給責任者である私たちは映画の出来に言葉を失うことはあまりありませんが、興収は私たちの最も楽観的な予測さえも打ち消してくれました。
「 文字通り全世界をピンク色に変えます。」
と、予想以上のヒットに驚いた様子が伺えます。実際、英国、スペインなどでも公開後興収1位を獲得しており、中国でも予想外にヒット。
ところが日本では、映画公開前にアメリカ本社の映画「バービー」公式 X (旧twitter)が、原爆ミームに乗っかり不謹慎だということで批判を浴びていました。一部、映画の公開を中止にする署名活動なども行われましたが結局映画は公開されました。ただ、インターネットをあまり利用せず騒動自体を知らない方も多くそもそも気にしない方たちも一定数おり、日本での興収がどうなるか注目されていました。
結果は映画の公開初日、Top5にさえ届かず、翌日にはさらに1つ順位を下げました。しかもTop5を占めるのは全て公開されて2週目以降の映画。「バービー」は新作かつお盆休みに公開日が重なるという良い条件だったにも関わらず、あまりパッとしない結果となりました。
この結果に対し海外からいろいろな意見が飛び交ってましたのでまとめてみました!
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- 日本の「ミッションインポッシブル7(以下MI7)」の力を見てください。 その面白い事実は私を興奮させます。 この映画が成功することを願っています。
- ↑ MI7が「バービー」映画と「オッペンハイマー」の両方を上回る唯一の国は日本かもしれない。
- ↑日本は間違いなくユニーク。
- 日本で「バービー」映画が大惨事になったおかげで「スーパーマリオ」の順位がいまだ維持されてるとか。
- 西洋のコメディがうまく翻訳されてないのかな。日本のコメディも、アメリカ同様、特に翻訳の場合は当たり外れがあるけど、僕が日本のコメディ映画を観たときはハズレの方がはるかに多かったし。
- 「バービー」人形の数字は残酷だな。ホリデー期間(日本ではお盆)に入ったばかりという最高のタイミングなのに、すでに2週目の映画『トランスフォーマー』に抜かれてる。
- コロナ後の興収10億ドル規模の大ヒット映画が、日本で撃沈するかうまく泳ぎきるかはまだ五分五分だ。
映画「スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム」? うーん、ダメだね。マーベリック? OK。 マリオ? 最高。
- ↑ 日本で「スパイダーマン: ノーウェイノーホーム」が予想よりヒットしなかったことはまあ理解できるけど、「アバター2」が日本であまりヒットしなかったのは理解できない。
- 「アバター2」は「すずめの戸締り」や「スラムダンク」映画に押されてしまった。 あと日本では「アバター2」の中のクジラのシーンに反対したのもあると思う。
- 「バービー」は日本でも原爆ミームで話題になり、批判された。X(旧twitter)では絶対に観に行かないと宣言する人が多かった。
あと、バービー人形は日本ではあまり有名じゃないよ。おそらく知らない人も多いんじゃないかな。日本だと日本製のリカちゃん人形が有名だもん。
- 新作なのにバービーが7位!? (*公開日は6位でしたが翌日は7位へ)
- 「MI7」のようなアクション中心で爆発満載の映画は通常アジア圏では大ヒットするけど、こうしたタイプの映画は簡単に翻訳できないから。まあ、フィリピンなどではヒットしてるけど。
- ↑ フィリピンでは自国の映画よりハリウッド映画の方が人気あるしね。
- オープニング週末興収が良くなければ「バービー」がはたしてトータル50億円もいくかどうか。
- チャンスを逃したな。日本の女の子が大好きなことの1つがドレスアップしてめちゃくちゃ楽しむことであるにも関わらず。宣伝は他の国ではうまいことしてきたのに、日本では本当にボールを落としたかのよう。
- 僕は日本に今住んでるんだけどスクリーン数の割り当てがやや慎重になってる。近くのイオンでは「エレメンタル」が5回/日上映、「MI-7」も5回、「バービー」は6回。そのうち4回が吹き替えで、子供向け映画として扱っているんじゃないかな。
予約状況を確認したら「バービー」は時間帯によってはほぼ満席のものもあった。思うに字幕付きのものだけが埋まっていて、配給者が客層を見誤っていることを示唆している。
- ↑ そうだね。映画館は「バービー」映画を過小評価している可能性が高いのかも。だから十分な箱数が割り当てられていないから、たとえ低めのオープニング興収だとしても、今後ロングラン上映されていくんじゃないかな。
- べつに驚くべきことではないでしょ。ありがたいことに「バービー」はもう日本でさえ必要ないよ。
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引用したtwitterの中では、「君たちはどう生きるか」、「スーパーマリオ」だけ見ました。次は「ミッションインポッシブル7」を見たいかも。
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